NTT東西がタウンページの紙冊子廃止へ…ピーク時から6割減、今後はネット版に注力

AI要約

NTT東日本とNTT西日本は、企業や飲食店などの電話帳「タウンページ」の紙の冊子を廃止する方針を固めた。

冊子で電話番号や住所を調べる人が減り、2023年度の発行部数は6割減少していた。

タウンページの源流は、1890年の電話開通に合わせて発行され、197人の連絡先が記されていた。

 NTT東日本とNTT西日本は、企業や飲食店などの電話帳「タウンページ」の紙の冊子を廃止する方針を固めた。携帯電話やインターネットの普及で、冊子で電話番号や住所を調べる人が減り、2023年度の発行部数は2662万部と、ピークだった05年度の6310万部から6割減少していた。

 関係者によると、冊子の発行終了は来年度以降になる見通し。今後はネット版の電話帳サービスなどに注力する方針だ。NTTは、個人の電話番号や住所を載せた「ハローページ」も21年10月から段階的に廃止した。

 タウンページの源流は、当時の逓信省が1890年の電話開通に合わせて発行した「電話加入者人名表」にあたる。197人の連絡先が記され、実業家の渋沢栄一らが名を連ねたという。1983年に現在の名称となった。