早期発見・早期治療の認識率は3割未満 オリンパスが胃・大腸がん検診と内視鏡検査の意識調査

AI要約

オリンパスが実施した意識調査によると、胃・大腸がんの早期発見や治療の重要性について、認識が低いことが示された。

検診を受ける人と受けない人で意識に大きな差があり、特に非受診者の約30%が自覚症状がないため検診を受けない理由としている。

しかし、胃・大腸がんは自覚症状が現れる前にも早期発見が可能であり、定期的な検診が重要であることが示唆されている。

早期発見・早期治療の認識率は3割未満 オリンパスが胃・大腸がん検診と内視鏡検査の意識調査

 オリンパスは、全都道府県別の40~60代男女計1万4100人を対象とした、「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2024」を発行した。白書内では、がん検診受診状況や、受診・非受診理由、内視鏡検査への意識などをまとめている。主な調査結果として、①「胃・大腸がんの早期発見・早期治療による治癒率は90%以上」の認識率は3割未満②検診を受ける人・受けない人で二極化③胃・大腸がん検診非受診者のうち、約30%が非受診理由として「自覚症状がないから」と回答した。

 ①については、胃がん・大腸がんは、早期のうちに発見し、治療をすれば、治る可能性がとても高く、治癒率は98%以上。しかし意識調査の結果、このことを認識しているのは3割未満にとどまった。

 ②については、対象年齢全体での胃がん・大腸がん検診受診率は、4割未満となった。受診者/非受診者別に受診意識を見ると、受診者は「自覚症状がなくとも決められた受診間隔で受けるべき」と回答した人がいずれの検診でも約7割だったのに対し、非受診者は約2割にとどまった。

 ③については、非受診者のうち、がん検診を受けない最多の理由として約30%が「特に自覚症状もないから」と回答。一般的に早期がんでは自覚症状が現れることは少ないと言われており、自覚症状がない段階で定期的にがん検診を受診することが重要とされている。