イネカメムシ警戒を 全国的に多発の懸念 農水省の1カ月予報

AI要約

水稲を加害する斑点米カメムシ類が全国的に多発しており、農水省は特に不稔ももたらすイネカメムシに警戒を呼びかけている。

斑点米カメムシは穂を加害する害虫であり、高温で増殖が進んでいることから、各地域で発生が多いと予報されている。

都道府県の発生予察情報を参考に、水稲の出穂期に防除を行うよう呼びかけている。

イネカメムシ警戒を 全国的に多発の懸念 農水省の1カ月予報

 水稲を加害する斑点米カメムシ類が、全国的に多発する懸念が強まっている。農水省は10日、今後1カ月の病害虫発生予報で、東北や関東、北陸、東海、中国、南九州で発生が「多い」、北海道と近畿、四国、北九州で「やや多い」とした。高温で同害虫が増殖しているとし、特に不稔(ふねん)ももたらすイネカメムシへの警戒を訴える。

 斑点米カメムシは水田周辺の雑草に生息し、水田に侵入して穂を加害する。同省は、斑点米カメムシ類の中でも、斑点米だけでなく不稔ももたらすイネカメムシについて、近年、発生増が報告されていると指摘。今後、活動が活発化する時期を迎えるとして、都道府県の発表する発生予察情報を参考に、出穂期の防除を検討するよう呼びかける。