なぜ、21年ぶりにフィルムカメラの新モデル? 狙いはSNS世代

AI要約

リコーが21年ぶりのフィルムカメラを発売する。SNS世代をターゲットにしたカメラで、レトロな風合いと最新技術を融合させた製品。

新製品は「ペンタックス17」という単焦点レンズを搭載し手動巻き上げのフィルムカメラ。35㍉判フィルムの半分を使う形式で、72枚分の撮影が可能。

撮影はスマホのように縦長の写真が撮れるよう設計されており、自動露出制御などの最新技術も搭載。過去のモデルの復刻ではなく、新たな取り組みと位置付けられている。

なぜ、21年ぶりにフィルムカメラの新モデル? 狙いはSNS世代

 リコーが国内で21年ぶりとなるフィルムカメラの新型機を12日に発売する。写真はスマートフォンで撮るのが当たり前の「SNS世代」が主なターゲット。最近のレトロブームに応えつつ、カメラ本来の魅力の再発見につなげたい思いがある。

 新製品は「ペンタックス17」。単焦点レンズを搭載し、1コマごとのフィルムの巻き上げは手動。撮影モードなどの調整はダイヤル方式で、レトロな風合いが楽しめる。35㍉判フィルム1コマの半分程度を使う形式を採用しており、市販の36枚撮りフィルム1本で2倍の72枚分の撮影ができる。

 こだわりは、SNSを意識してそのまま構えるとスマホのように縦長の写真が撮影できるところ。測光センサーによる自動露出制御といった最新技術も盛り込んだ。過去の図面も参考にしているが、単純な旧モデルの復刻ではない。商品企画を担当したリコーイメージングの鈴木タケオさんは「新規事業のつもりだ」と話す。