フランス決選投票“極右”失速し第3勢力に 左派連合が逆転トップに

AI要約

フランスで7日行われた国民議会選挙の決選投票では、極右政党が予想外に失速し、左派連合が最大勢力となりました。

与党連合は議席を減らし、第一回投票でトップだった国民連合は第3勢力となりました。

過半数を獲得できなかったため、今後の政権運営が焦点となっています。

フランスで7日行われた国民議会選挙の決選投票は即日開票され、第一回投票でトップだった極右政党が予想外に失速し、第3勢力となりました。

フランスの公共放送の集計によりますと、最大勢力となったのは180議席を獲得した左派連合です。次いで、マクロン大統領率いる与党連合が大幅に議席を減らして158議席となり、第一回投票でトップだった国民連合は、第3勢力という結果になりました。

与党と左派が200を超える選挙区で候補者を一本化して選挙協力をしたことで、国民連合の勢いがそがれた形です。

どの勢力も過半数を獲得できず、政権運営を誰が担うかが今後の焦点です。与党連合のアタル首相は、結果を受け「辞表を提出する」と話していて、左派連合側は、「左派に政権を担当させるべき」と主張しています。一方、AFP通信によりますと、マクロン大統領は、「選挙結果は誰が統治するかという問いに答えるものではない」として慎重に判断する考えです。

各勢力で政策面の隔たりも大きく、マクロン大統領は難しい議会対応を迫られることになります。