フィリピン中銀、8月の利下げ余地拡大 インフレ率鈍化で=総裁

AI要約

フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は、インフレ率鈍化を受けて利下げの可能性が高まったと述べた。

消費者物価指数(CPI)の伸び率は予測よりわずかに下回り、8月の会合で25ベーシスポイントの利下げが検討されている。

レクト財務相は成長目標の達成を確信し、今後の利下げ見通しに自信を示している。

フィリピン中銀、8月の利下げ余地拡大 インフレ率鈍化で=総裁

[マニラ 8日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は8日、インフレ率鈍化を受け、8月の次回会合で利下げする余地が拡大したと述べた。

6月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.7%上昇したことについて、伸び率は中銀予測を若干下回ったとメディアフォーラムで語った。

中銀はこれまで、8月15日の会合で25ベーシスポイント(bp)利下げする可能性があると表明している。

同じフォーラムでレクト財務相は、今年の成長目標である6.0─7.0%の達成を確信しており、利下げ見通しもその自信を支えていると指摘。今後2年間で150bpの利下げが可能との見解を堅持していると述べた。

レモロナ氏はまた、ペソ安は主にドル高によるものとしつつ、地域の他通貨に比べ「やや強い」と述べた。