〔米株式〕ダウ反落、31ドル安=ナスダックは5日連続の最高値(8日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場はCPI発表を控えて反落。

ダウは上昇後にマイナス圏に沈み、ナスダックは史上最高値更新。

市場はFRBの利下げ観測やCPI発表、FRB議長発言を注視。

 【ニューヨーク時事】週明け8日のニューヨーク株式相場は、6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を週内に控えて様子見姿勢が強まる中、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比31.08ドル安の3万9344.79ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は50.98ポイント高の1万8403.74と、5営業日連続で史上最高値を更新して引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比6176万株減の9億1029万株。

 ダウは序盤270ドル超上昇した。ただ、IT大手セールスフォースや、マクドナルドなど幅広い銘柄が売られ、マイナス圏に沈んだ。

 市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの観測が高まっている。こうした中、11日発表のCPIがインフレ鈍化の基調が進むかどうかに加え、パウエルFRB議長が9、10両日に行う議会証言の発言を見極めたいとの思惑から、活発な取引が手控えられた。

 アナリストによる予想株価が引き上げられた半導体大手エヌビディアは1.9%高と相場をけん引。投資家が重視するS&P500種株価指数は最高値を塗り替えて取引を終了した。

 ダウ構成銘柄は、アマゾン・ドット・コムが0.4%安、シスコシステムズが1.3%安、ナイキが3.2%安。アップルは0.7%高、インテルは6.2%高、航空機墜落事故を巡り米当局との司法取引に応じたボーイングは0.6%高だった。