新卒がトヨタの「RAV4」に乗っています。自分はアラサーで“軽自動車”なのに、なぜあんな高級車に乗れているのでしょうか?

AI要約

軽自動車からトヨタのRAV4への乗り換えには、年収が重要な要素となる。RAV4の価格と一般的な年収の関係、新車購入の難しさ、購入方法には複数の選択肢がある。

残価設定型クレジットやカーリース、中古車購入、親からの援助など、新卒でもRAV4に乗る方法は存在する。若い世代にとっての新車購入ハードルの高さを補う手段がある。

自分の収入と支出を考慮し、RAV4に乗りたいと思うなら、記事で紹介された方法を検討してみることが重要だ。

新卒がトヨタの「RAV4」に乗っています。自分はアラサーで“軽自動車”なのに、なぜあんな高級車に乗れているのでしょうか?

車が好きな人は、できるだけ気に入った車に乗りたいと思うことが多いでしょうが、なかには欲しい車の価格が高くて手が届かないという人もいるでしょう。

自分はコスパが良い軽自動車に乗っているにもかかわらず、若い世代がトヨタの「RAV4」に乗っていて、「どうしてあんなに高い車に乗れるの?」と不思議に思うこともあるかもしれません。

本記事では新卒でRAV4に乗ることができるのか解説します。

極端な話をすれば、年収が手取りで300万円なら、300万円の車は購入できますが、それでは生活が成り立ちません。一般的には「車の購入費用は年収の半分が目安」と言われています。

トヨタのRAV4はSUVの中でもトップクラスの人気を誇る車種ですが、価格はどの程度なのでしょうか?

トヨタの公式サイトを見ると、RAV4のメーカー希望小売価格はグレードによって幅がありますが、最も安いものでも税込で293万8000円(2024年8月1日時点)です。「車の購入費用は年収の半分が目安」という言葉を参考にすると、新車のRAV4を購入するには、少なくとも年収600万円は必要ということになります。

国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は男性が563万円、女性は314万円です。男性の平均年収と同じぐらいの収入があるのなら、車以外の支出を抑えれば購入はそれほど難しくはないかもしれません。

とはいえ、年収は基本的に年齢を重ねるほど上がることが多く、若い世代は他の世代よりも年収が低いことが一般的です。同調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者のうち20~24歳の平均年収は男性が291万円、女性が253万円です。

男女ともRAV4を購入する際の目安である600万円に遠く及びませんので、RAV4を新車で購入することは難しいといえるでしょう。

一般的な新卒がRAV4を新車で購入するハードルはかなり高いですが、RAV4に乗る手段がないわけではありません。

■「残価設定型クレジット」を利用している

「残価設定型クレジット」とは、あらかじめ数年後の価値(残価)を設定し、本体価格からその残価を差し引いた金額に対してローンを組み、分割で支払う制度のことです。通称「残クレ」で、聞いたことがある人もいるでしょう。

「残クレ」を利用すると、通常のローンよりも毎月の支払いを抑えられることが一般的で、新卒でも手に入れられる可能性が高まります。

■「カーリース」を利用している

毎月一定額を支払い、車の所有権はリース会社にある状態で、車を利用できるサービスが「カーリース」です。初期費用や税金が月額に含まれることが一般的で、購入するよりも月々の支払いを抑えられる場合も多くあります。

■中古で購入した

新車ではなく中古で購入することで、大幅に費用を抑えられる場合もあります。

グーネットでRAV4の中古車の価格を調べてみると、支払総額が100万円未満の車両もあります。もちろん、年式や走行距離の条件次第では新卒では手が届かない場合もありますが、新車よりは購入しやすいでしょう。

■親から譲ってもらった・援助してもらった

新卒の場合、社会人となった記念に親が乗っていた車を譲ってもらったり、購入費用の一部を援助してもらったりしている可能性もあります。自己負担額を減らせますので、新卒のように年収が高くない状況でも手が届くこともあるでしょう。

一般的に、新卒に当たる20代前半の平均年収ではRAV4を新車で購入することは困難です。とはいえ、新卒でもRAV4に乗れる方法はいくつかあります。

今回のケースがどのような方法によるのかは、本人に聞かない限りは分かりませんが、極端に気にしすぎるのもよくありません。自分も好きな車に乗りたいと思うのであれば、収入と支出を考慮しつつ、本記事で紹介した方法なども検討してみてはいかがでしょうか。

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ RAV4

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー