2024年上半期(1-6月)日本の新車市場分析 売れたクルマ、軽自動車、ブランド、輸入車?

AI要約

2024年1月~6月の販売データを発表した自販連によると、トヨタ・カローラがもっとも売れた乗用車であった。しかし、ホンダが好調であるという傾向も見られた。

国産ブランド別の新車販売台数では、トヨタが1位であるが、ダイハツは販売台数を減らし、ホンダが好調だった。半導体不足の影響も一部見られた。

自販連によるデータから、自動車業界の動向が浮かび上がる中、トヨタとホンダが競争を繰り広げている様子が窺える。

2024年上半期(1-6月)日本の新車市場分析 売れたクルマ、軽自動車、ブランド、輸入車?

自販連(日本自動車販売協会連合会)は、2024年1月~6月の販売データを発表した。データによると、もっとも売れた乗用車は、トヨタ・カローラだった。それ自体は、驚くにあたらないが、いろいろ深掘りしていくと見えてくるものがあるのだ。

自販連が発表する「乗用車ブランド通称名別順位」のブランド通称名では、たとえばカローラには、カローラ/カローラクロス/GRカローラが含まれるし、ヤリスには、ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリスが含まれる。

乗用車ブランド通称名別順位 2024年1月~6月

2024年上半期(1~6月)のTOP10が上の表だ。

相変わらずトヨタが強い。のだが、前年比を見ると、カローラ、アルファードは100%超えだが、ほかの4車種は軒並み前年割れである。

元気なのはホンダで、ヴェゼルが前年比194.0%(つまりほぼ倍増)、モデル末期のフリードが依然として売れ続けてくれたことでTOP10に2台を送り込んだ。

参考までに2023年1~6月の順位は次の通りだ。

乗用車ブランド通称名別順位 2023年1月~6月

昨年上半期のTOP10のうち、トヨタ・ノア、アクア、ルーミーが姿を消したことがわかる。ちなみにノアは2024年上半期35,105台(前年比69.5%)、アクアは27,801台(59.8%)、ルーミー19,256台(42.0%)だった。

次はブランド別新車販売台数のデータだ。

国産ブランド別新車販売台数(2024年1月~6月)

順位だけ見れば1位トヨタ、2位スズキ、3位ホンダ、4位日産で目新しさはないように見える。が、2023年の上半期は3位にダイハツが入っていた。ダイハツは、認証不正の影響を強く受けて、2023年上半期から6割も販売台数を減らしてしまった。影響はダイハツだけではない。

ルーミーが19,256台で前年比42.0%ライズが14,119台で前年比42.5%

とダイハツがトヨタに供給するモデルも軒並み販売台数を減らしている。トヨタの「前年比77.0%」の要因のひとつはここにある。RAV4が16,232台で前年比61.7%

と、2024年上半期、トヨタは国内で苦戦した、と言っていいだろう。

好調だったのはホンダ。ステップワゴン 34,932台 218.7%ZR-V 23,333台で599.4%フィット 32,764台 109.4%WR-V 10,582台(2024年3月発売)シビック 7,974台 123.3%オデッセイ 6,254台(国内市場再投入)

といった具合だ。ホンダの場合は、半導体不足の影響を2023年上半期はまだ少し引きずっていたから、かもしれないが、好調なのは間違いない。