SKハイニックス株、ウォール街は一段高見込む-90%余り上昇後も

AI要約

米エヌビディアの主要サプライヤーである韓国のSKハイニックスの株価が90%以上上昇し、ウォール街はさらなる上昇を予想している。

最大手のSKハイニックスはエヌビディア向けAI製品用のHBMメモリー供給で注目され、アナリストの見通しが引き上げられている。

市場はSKハイニックスの株価上昇を支持し、利益見込みも高く評価されている。

(ブルームバーグ): 米エヌビディアの主要サプライヤーである韓国のSKハイニックスの株価はこの1年で90%余り上昇しており、ウォール街は一段高を見込んでいる。

エヌビディアの人工知能(AI)製品向け高帯域幅メモリー(HBM)の供給で最大手の同社を巡り、この1カ月で19人ものアナリストが見通しを引き上げた。その理由として、AIの可能性が極めて高いほか、今月の決算でポジティブサプライズが予想されることなどが挙げられている。

ゴールドマン・サックス・グループは2日、目標株価を29万ウォン(約3万4000円)に上方修正。これは同日の終値から25%上昇する可能性を示唆している。シティグループは先週、目標株価を35万ウォンと、現在の水準を50%余り上回る水準に引き上げた。

インフィニティ・グローバル・アセット・マネジメントのノ・ジョンウォン最高投資責任者(CIO)は「現在の株式バリュエーションはHBMの可能性を十分に反映していない。市場はHBMのバリュエーションを従来のメモリーチップと同様に扱っているが、HBMはほぼ2倍の利益を上げている」と述べた。

ブルームバーグがまとめた予想中央値によると、SKハイニックスの4-6月(第2四半期)の営業利益は過去6年で最高の5兆ウォンとなる見込み。AI向けハイエンドデバイスの需要に支えられたメモリーチップ価格回復を背景に、昨年の赤字からの黒字転換が続くことになる。

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原題:Hynix’s 90% Share Gain Is Just Getting Started for Goldman, Citi(抜粋)

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