エヌビディア、反トラスト関連で仏当局が告発を準備-ロイター報道

AI要約

フランスの反トラスト法規制当局が、エヌビディアを反競争的慣行の疑いで告発する準備を進めている。これが世界初の告発となる可能性がある。

人工知能ブームの中で成長したエヌビディアは、高い計算処理能力を持つ画像処理半導体で注目を集めている。そのため、規制当局が同社に注目している。

エヌビディアの株価が急騰している中、フランスの独占禁止法違反の罰金は最高で世界総売上高の10%に達する可能性がある。

(ブルームバーグ): フランスの反トラスト法(独占禁止法)規制当局は、米半導体大手エヌビディアを反競争的慣行の疑いで告発する準備を進めている。ロイター通信が事情を直接知る匿名関係者を引用して報じた。

ロイターによると、告発に至れば世界初となる。フランス当局は昨年、エヌビディアの事務所を家宅捜索したと報じられていた。

人工知能(AI)ブーム最大の受益者となったエヌビディアに対し、規制当局は監視の目を強めている。AIモデル開発に必要な高い計算処理能力を有する同社の画像処理半導体(GPU)はデータセンター運営会社に高く評価されている。

仏当局とエヌビディアはいずれもブルームバーグに対しコメントを控えた。

1日の米株式市場でエヌビディアは一時3.8%安を付けたが、その後反発。0.6%高で取引を終えた。同社の株価は今年2倍余りに上昇し、時価総額は3兆ドル(約484兆円)を超えた。

フランスの独占禁止法違反に対する罰金は、最高で世界総売上高の10%に達し得る。

原題:Nvidia to Be Hit by French Antitrust Complaint, Reuters Says (1)(抜粋)

--取材協力:Mackenzie Hawkins、Alan Katz.

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