「隠ぺいとか。嘘ついているとか。みんな言うから」万博会場「メタンガス爆発事故の現場」初公開 地面には多くの亀裂

AI要約

大阪・関西万博の会場で起きたメタンガス爆発事故の現場が報道陣に公開された。

爆発の影響で工事現場に大きな破損が生じ、ガス濃度の測定や安全対策が強化されることが明らかになった。

事故の全容が明らかになり、関係者や来場者の安全への関心が高まる可能性がある。

「隠ぺいとか。嘘ついているとか。みんな言うから」万博会場「メタンガス爆発事故の現場」初公開 地面には多くの亀裂

大阪・関西万博の会場の建設現場で起きたメタンガスによる爆発事故。

博覧会協会が2日、報道陣に事故現場を初めて公開した。

記者リポート:

爆発があったトイレの工事現場。まだ大きな破損箇所が残されています

コンクリートがはがれ、鉄筋が露わになった地面。

およそ6メートルにわたってめくれ上がっている。

すぐ近くの地面にも複数の亀裂が走っていて、爆発の衝撃の大きさがうかがえる。

そして、天井には爆発で吹き飛んだコンクリートがぶつかったことでできたとみられる『へこみ』も見られた。

ことし3月、溶接作業中に出た火花が、地下に溜まっていたメタンガスに引火して爆発した。

ケガ人はいなかったが、消防への通報があったのは、事故のおよそ4時間半後。

加えて博覧会協会は当初、事故現場の説明として、破損した場所が画面から外れた写真1枚しか提供せず、被害の全容が分からない状態だった。

こうしたことなどから博覧会協会は、事故から3カ月以上たった7月2日、報道陣に事故現場を初めて公開した。

Qなぜ、このタイミングでの公開?

博覧会協会・藁田博行整備局長:

なんやかんや言うて、写真とかでしかお見せしていないので。隠蔽とか隠しているとか嘘ついているとかみんな言うからさ、現場を一回見てほしいなと思っていたんだけど

事故を受け博覧会協会は、ガス濃度の測定を徹底するほか、工事期間中はガスを抜く管を新たに設置。

開催期間中は、強制的に喚起する装置に変更するとしている。

Q(公開までに)時間かかったのは仕方ない?

博覧会協会・藁田博行整備局長:

さすがに事故翌日に(公開は)僕も怖いところもあるし。もう少し早めにできず、時期を逸したところはあるけど

 万博に参加する国々からも関心を集めた、工事現場での爆発事故。

今回の報道公開が、参加国や来場者の不安払しょくにつながるのだろうか。