欧州水素セクター、中国企業との競争巡りEUに支援要請

AI要約

欧州の水素製造装置メーカーは、中国企業の不公平な競争に直面し、欧州連合に支援を求めている。

欧州メーカーは、2030年までに再生可能水素を生産するEU計画において欧州製の機器の利用を求めている。

中国が急速に水素製造装置の生産を拡大し、欧州メーカーに不利な状況を作り出していると指摘されている。

Kate Abnett

[ブリュッセル 1日 ロイター] - 欧州の水素製造装置メーカーは、中国企業との不公平な競争に直面しているとして、欧州連合(EU)に域内の業界を支援するよう求めている。

ドイツのティッセンクルップ・ニューセラ、シーメンス・エナジー、ノルウェーのネル・ハイドロジェンなどがEU欧州委員会のフォンデアライエン委員長に送った1日付の書簡をロイターが確認した。

書簡は、2030年までに電気分解技術を駆使して1000万トンの再生可能水素を生産するEUの計画に欧州製の機器が確実に使用されるよう一段の措置を求めた。

また、中国は水素製造装置の生産を急速に伸ばしており、世界の生産能力に占めるシェアが昨年の10%から40%に拡大しているとし、政府の補助金が中国企業に優位性を与えていると指摘。

「この偏った環境は不公平な競争をもたらし、欧州メーカーを著しく不利な立場に追いやる」としている。