マイクロソフトのバルマー前CEO、富豪番付で初めてゲイツ氏超え

AI要約

マイクロソフトの元CEOであるスティーブ・バルマー氏が、ビル・ゲイツ氏を抜いて世界富豪ランキングで6位になった。

バルマー氏の純資産のほとんどはマイクロソフト株に依存しており、最近のマイクロソフト株の上昇がその理由の一つである。

一方、ゲイツ氏はカスケード・インベストメントを通じて資産を分散させ、慈善活動に徐々に財産を減らしている。

マイクロソフトのバルマー前CEO、富豪番付で初めてゲイツ氏超え

(ブルームバーグ): 米マイクロソフトのスティーブ・バルマー前最高経営責任者(CEO)は1日、同社の共同創業者ビル・ゲイツ氏を抜き、世界富豪番付で6位となった。バルマー氏の順位がゲイツ氏を上回ったのは初めて。

この日マイクロソフト株は上場来高値を更新し、年初来の上昇率が約21%に達した。同社は対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発したオープンAIとの提携を通じて、米株高をけん引している「AIラリー」から最大の恩恵を受けている企業の一つ。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、バルマー氏の純資産1572億ドル(約25兆3800億円)のうち、90%余りがマイクロソフト株だ。

一方、ゲイツ氏は1567億ドルの資産を分散させている。同氏の資産の約半分は、マイクロソフト株の売却益と配当金で設立されたカスケード・インベストメントを通じて保有されている。また、カスケードを通じてリパブリック・サービシズ株210億ドル相当を保有している。ゲイツ氏(68)は、慈善活動を通じて徐々に財産を減らしている。

原題:Ballmer Is Richer Than Gates, a First for Microsoft Billionaires(抜粋)

--取材協力:Sophie Alexander、Jack Witzig.

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