常磐道の迂回路もうすぐ!? 東関東道「水戸線」どこまで進んだ? 見えている開通見込み 用地取得は「あと1%」

AI要約

国土交通省 常総国道事務所が東関道水戸線(潮来~鉾田)事業連絡調整会議を開催

東関東道の建設進捗や開通予定、支障物件の移設状況について共有

用地取得率や休憩施設に関する課題も議論された

常磐道の迂回路もうすぐ!? 東関東道「水戸線」どこまで進んだ? 見えている開通見込み 用地取得は「あと1%」

 国土交通省 常総国道事務所は2024年6月28日、第6回となる「東関道水戸線(潮来~鉾田)事業連絡調整会議」を開催。NEXCO東日本や関係自治体の担当者などと進捗を共有しました。

 東関東道は外環道の高谷JCT(千葉県市川市)を起点に、成田市を経由し、北関東道の茨城町JCTまでを結ぶ123kmの高速道路で、未開通区間である潮来IC~鉾田IC間30.9kmの建設が進んでいます。ここがつながれば、常磐道に対して海側の迂回路としての機能も発揮されます。

 この区間は「2025-20226年度」の開通予定が示されています。現時点で、全面的に土工の工事に着手しているほか、交差道路の跨道橋や横断函渠といった立体化構造物の施工がおおむね完了したそうです。現在は、電力線などの支障物件の本移設を実施しているといいます。

 これら支障物の移設箇所は92か所あり、2024年度以降、残り31か所の移設を進めるとのこと。これらが事業工程に影響しないよう、管理者と密に連絡を取りつつ調整を進めることが共有されました。

 ただ、本線部の用地取得率については「99%」で、引渡し期限を過ぎても、引渡しがなされない土地が存在するそうです。ここは2021年4月に任意契約を交わした地権者に契約の履行を求め、裁判で係争中とのことです。

 このほか、連絡調整会議では途中にできる唯一の休憩施設である仮称・行方(なめがた)PAの概要や進捗状況についても共有がありました。