国土交通省、鉄道の運転免許の受験資格を18歳以上に見直し

AI要約

国土交通省が鉄軌道における動力車操縦者運転免許の受験資格などを見直し、改正を発表。

今回の改正では、動力車操縦者試験の受験資格が18歳未満から可能になり、身体検査基準も一部変更。

性的少数者への配慮を目的に、性別を削除した改正内容は7月1日付で公布・施行。

国土交通省、鉄道の運転免許の受験資格を18歳以上に見直し

 国土交通省は1日、鉄軌道における「動力車操縦者運転免許」の受験資格などを見直したと発表した。

 動力車操縦者運転免許は、列車を運転するために必要な国家資格。自動車の運転免許に相当する。国土交通省では、鉄道や軌道での人手不足が課題となる中、対応策として「動力車操縦者運転免許に関する省令」に規定する動力車操縦者試験の受験資格などについて、検討を重ねてきた。

 今回の改正では、動力車操縦者試験の受験資格のうち、年齢制限を緩和。従来の20歳未満から18歳未満に変更した。また、身体検査基準も一部を変更。視機能の検査項目について、「正常な両眼視機能を有すること」「正常な視野を有すること」「色覚が正常であること」の各基準を、「動力車の操縦に支障を及ぼすと認められる異常がないこと」と改正した。従来より、視機能の基準における「正常であること」の判断にあたっての基本的な考え方は、「動力車操縦者の操縦に支障が無いと判断した場合は、基準に適合しているものとして扱っている」ことが理由だとしている。これに加え、運転免許証、運転免許申請書など、および動力車操縦者運転免許原簿の記載事項について、性的少数者への配慮を目的に、性別を削除した。

 本改正内容は、7月1日付で公布・施行されている。