フォロワー急増の投資家バクさん、仮想通貨やFXで1000万円近い損失を出した過去を告白 そこから“年間100万円の配当収入”を得るようになるまで

AI要約

株式投資を始めた投資家バクさんの経歴や投資法についての要約。

過去の失敗から学び、インデックス投資と高配当株投資を組み合わせた“二刀流”の投資を実践。

高配当株投資により、配当収入を得て生活を豊かにし、複数の収入源を持つことで余裕ある生活を送る。

フォロワー急増の投資家バクさん、仮想通貨やFXで1000万円近い損失を出した過去を告白 そこから“年間100万円の配当収入”を得るようになるまで

 新NISAのスタートで投資に注目が集まる一方、日経平均株価は3月に4万円台をつけた後は伸び悩む展開が続いている。保有銘柄の株価が下がるとどうしても気になってしまうが、高配当株投資のわかりやすい解説でXやInstagram、YouTubeのフォロワーを急増させ、SNS総フォロワー数10万超となっている投資家バクさんは、「株価が下がっても冷静でいられる投資」を実践しているという。そうした投資法にどのように辿り着いたのか。投資家バクさんに聞いた。

 * * *

 私が株式投資を始めたのはいまから10年ほど前。IT企業のサラリーマンでしたが、連日の深夜残業、休日出勤も当たり前の労働環境で、一刻も早く“億り人”になって抜け出したいという思いから、株式投資を始めました。

 ただ当時は企業の分析もせず、周りがいいという銘柄に飛びつく“ギャンブル”的な投資ばかり。高値で買っては半値まで下がるような失敗の繰り返しでした。一攫千金を狙ってFX(外国為替証拠金取引)や暗号資産(仮想通貨)などにも手を広げましたが、成功するわけもなく、7年間で1000万円近くまで損失が膨らみました。

 幸い仕事はしていたのでどうにか生活できましたが、もう投資はこりごり。そう思っていた2020年春、転職とコロナショックが重なり、在宅勤務をしていた時のことでした。投資系のYouTubeで「インデックス投資」が王道であるという話が出てきたんです。お恥ずかしい話、そこで初めて投資の基本を学びました。いまや新NISAで大人気となっている「オルカン=eMaxis Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」といったインデックス投資信託の積み立て投資をしていれば年7%くらいのリターンが期待できると知った。

 ただ、「インデックス投資」だけでは面白みがない。コツコツ資産形成できるといっても、豊かになれるのは「未来」の話。すぐには投資の効果を実感しづらいですよね。まとまったお金を手にしても、若い頃と年老いてからとではその価値が違う。高齢でお金があると老後の安心感は得られたとしても、心身の衰えもあってやりたいことが実現できなかったり、お金を使い切れずに亡くなってしまったりすることだってある。同じ金額でもより大きな価値を生むのは若い頃でしょう。

 そこで、いまの生活を豊かにするために、株を保有するだけで年に1、2回、配当金がもらえる「高配当株投資」に注目したんです。将来に備えた資産形成のために「インデックス投資」をしつつ、いまを豊かにできる「高配当株投資」を組み合わせて、いわば“二刀流”の投資を始めたわけです。

 現在は、高配当目当てで50銘柄ほど保有し、年間100万円ほどの配当収入を得ています。それ以外にも、サラリーマンとしての収入、副業のYouTuberなどの収入など、複数の収入源を持てるようになり、円安をさほど気にせずに今年もエジプトやギリシャなどへ海外旅行に出かけられています。