テスラ、米EV品質調査でスコア低下-デザイン変更でドライバー混乱

AI要約

米テスラは品質面で他の電気自動車を上回らず、新デザインに不満の声が上がっている。

JDパワーの最新調査では、テスラの品質スコアが低下し、競合他社と同程度になった。

高級車ではポルシェが首位になり、トヨタのレクサス、現代自のジェネシスが続いた。

(ブルームバーグ): 米テスラはもはや、品質面で他の電気自動車(EV)を上回る存在ではなくなった。方向指示器(ウインカー)のレバーをなくすなどのデザイン変更がオーナーの不満を招き、注目度の高い自動車品質調査でスコアが低下した。

27日発表のJDパワーの2024年初期品質調査によると、長期にわたり品質面のリーダーだったテスラの現在のスコアは、リビアン・オートモーティブなどのライバルや、ゼネラル・モーターズ(GM)などの老舗自動車メーカーのEVモデルと同程度となった。

テスラ車のオーナーからは、パワーウインドーやクラクションなど、基本的な機能にテスラが加えた変更に不満の声が上がった。また、同社は一部モデルで方向指示器のレバーをなくし、その代わりに矢印マークがついたボタンをハンドルのスポークに配置した。

JDパワーの自動車ベンチマーク担当シニアディレクター、フランク・ハンリー氏はインタビューで、テスラのデザイン変更について「あまり評判は良くない」と指摘した。

所有開始から3カ月間に報告された問題の件数の少なさを基にブランドとモデルをランク付けする調査で、ステランティスのトラック・バン部門「ラム」が首位となり、GMの「シボレー」、韓国・現代自動車の「ヒョンデ」が後に続いた。高級車ではポルシェが首位、次いでトヨタ自動車の「レクサス」、現代自の高級ブランド「ジェネシス」が続いた。

原題:Tesla’s Design Changes Confuse Drivers and Undercut EV Quality(抜粋)

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