商用車「グランマックス トラック」3種に不具合…ダイハツ、リコール対応

AI要約

ダイハツ工業は25日、商用車「グランマックス トラック」3車種でバッテリーの固定具が外れ、所定位置を保持できなくなる恐れがある不具合が判明した。

国土交通省が実施した基準適合性の確認過程で問題が判明し、リコールを行うことを決定。

ダイハツは生産再開後、受注も順調であり、再発防止策に取り組んでいる。

商用車「グランマックス トラック」3種に不具合…ダイハツ、リコール対応

ダイハツ工業は25日、商用車「グランマックス トラック」3車種でバッテリーの固定具が外れ、所定位置を保持できなくなる恐れがある不具合が判明したと発表した。認証試験不正に伴い国土交通省が実施した基準適合性の確認過程で、不正とは別に判明した。対象はトヨタ自動車とマツダ向けOEM(相手先ブランド)も含む約2万3000台で、リコール(回収・無償修理)し固定具を改良する方針。ダイハツの星加宏昌副社長は「ショートによる火災の恐れはないと考えるが、(リコールの)準備を進める」と表明した。

一方、国交省はダイハツが生産を終了した7車種とエンジンなどについても、基準適合性を確認したと同日公表した。現生産車種についても全て確認しており、ダイハツ車の基準適合性の検証を全て終えた。グランマックス トラック3車種は不正が特に悪質として型式指定を取り消された唯一のモデル。水道工事事業者らのニーズも強いため、「型式指定を再取得できるよう取り組む」(星加副社長)とした。

ダイハツは2023年12月に国交省から全車種の出荷停止を指示されたが基準適合性が順次確認され、24年4月下旬からほぼ全車種の生産を再開した。6月には受注が前年同月以上に戻り、テレビコマーシャルを再開する検討も始めた。トヨタなどほかの自動車・2輪車メーカー5社も認証不正が判明したが「トヨタの協力も得て国交省と再発防止策を策定しており、コメントする立場にない」(星加副社長)とした。