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トルコ中銀、金利50%に据え置き 予想通り インフレリスク注視継続
トルコ中央銀行は主要金利を据え置き、インフレリスクに注意を払うと再表明した。流動性状況を注視する考えも示す。
月間インフレ率の鈍化とインフレ期待の収束が確認されたことから、引き締めスタンスを続けると強調。金融政策の伝達メカニズムに追加的なサポートを行う意向。
中銀は3月に利上げを実施し、4、5月は金利を据え置き、見通しが悪化すればさらなる引き締めを行う方針を示していた。
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[イスタンブール 27日 ロイター] - トルコ中央銀行は27日、予想通り主要金利を50%に据え置き、引き続きインフレリスクに最新の注意を払うと再表明した。流動性を巡る状況を注視する考えも示した。
中銀は、月間インフレ率の基調的なトレンドに大幅かつ持続的な鈍化が確認され、インフレ期待が見通しのレンジに収束されるまで、引き締めスタンスを維持すると強調。声明で「信用および預金市場で予想外の展開があった場合、金融政策の伝達メカニズムは追加的なマクロプルーデンス措置を通じサポートされる」とした。
中銀はインフレ見通しの悪化を踏まえ、3月に500ベーシスポイント(bp)の利上げを実施。昨年6月以降、合計4150bpの利上げを行った。4、5月は金利を据え置き、見通しが悪化した場合はさらなる引き締めを行う方針を示していた。
27日の金利据え置き決定を受け、通貨リラはほぼ変わらずの1ドル=32.8715リラで推移した。