〔東京外為〕ドル、159円台後半=米金利上昇で水準切り上げ(26日午前9時)

AI要約

東京外国為替市場では、ドルの対円相場が米長期金利上昇の影響で上昇し、1ドル=159円台後半に水準を切り上げた。

前日の海外市場では、米国時間にドルが上昇し、カナダ消費者物価指数の伸びが加速したことが要因となった。ボウマンFRB理事のタカ派発言も支援となったが、上値の重さがあった。

本日の東京時間では、ドル円は買われやすいものの、介入警戒感から上値は攻めづらく、方向感の出にくい状況が続いている。

 26日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援され、1ドル=159円台後半に水準を切り上げている。午前9時現在、159円69~70銭と前日(午後5時、159円48~49銭)比21銭のドル高・円安。

 前日の海外市場では、欧州時間はいったん売られた後、米国時間に上昇した。5月のカナダ消費者物価指数(CPI)の伸びが加速。カナダ中銀の利下げ観測が後退したことが米長期金利の上昇につながった。ボウマンFRB理事のタカ派発言もドル円の支援要因。ただ、159円70銭前後の上値は重く、終盤は159円60銭台で伸び悩んだ。東京の早朝も同水準。

 前日の東京時間も159円70銭台を上値として重い水準となった。前日の海外時間にドル円は上昇したものの、「前日の東京時間高値を抜けきれず、結果的にこの一両日のレンジに変化はない」(FX業者)と指摘されている。

 本日の東京時間は「下値ではドル円は買われやすいものの、引き続き介入警戒感から上値は攻めづらい」(大手邦銀)とされ、159円台半ばから後半でのもみ合いにとどまる公算が大きい。また、「足元では手掛かり材料に乏しく、当面、方向感の出にくい状況になるのではないか」(同)との声が聞かれる。

 ユーロは対円、対ドルで小安い。午前9時現在、1ユーロ=171円01~03銭(前日午後5時、171円07~09銭)、対ドルでは1.0709~0709ドル(同1.0726~0726ドル)。