〔NY外為〕円、159円台半ば(24日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りがやや優勢となり、円相場は1ドル=159円台半ばで小動きとなった。

米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りの流れが見られ、午後は159円台後半で方向感なく推移した。

政府・日銀の介入警戒感、米大統領選への関心、ユーロの動向など市場に影響を及ぼす要因が続く中、為替相場は緊張感を保っている。

 【ニューヨーク時事】週明け24日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りがやや優勢となり、円相場は1ドル=159円台半ばで小動きとなった。午後5時現在は159円52~62銭と、前営業日同時刻(159円81~91銭)比29銭の円高・ドル安。

 やや円高・ドル安地合いとなった海外市場の流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は159円47銭で取引を開始。主要な米経済指標の発表がない中を、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りの流れに傾いた。ただ、米長期金利が一時上昇に転じた場面ではドルの買い戻しも入ったもよう。午後にかけては、159円台後半を方向感なく推移した。

 サンフランシスコ連邦準備銀行のデイリー総裁は24日の講演で、「今年に入ってからのインフレ指標はまちまちで、信頼感を醸成するような内容ではない」とした上で、「最近の指標はより勇気づけられる内容だが、持続的な物価安定の方向に本当に向かっているか判断するのは難しい」との見解を示した。

 一方、政府・日銀による為替介入への警戒感は依然として根強い。財務省の神田真人財務官は24日朝、記者団に対し、為替相場に関し「過度な変動があった場合には適切な行動をいつでも取る用意がある」と発言した。

 市場は、週内に予定されている11月の米大統領選に向けたバイデン大統領とトランプ前大統領による第1回候補者テレビ討論会や、フランス国民議会選挙の第1回投票など政治的なイベントにも関心を寄せている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0729~0739ドル(前営業日午後5時は1.0689~0699ドル)、対円では同171円28~38銭(同170円84~94銭)と、44銭の円安・ユーロ高。