一番牧草収穫進む 広大な農地、大型機で作業 北海道中標津町

AI要約

北海道中標津町で牧草の収穫作業が進んでおり、牧草の量と質が酪農経営に影響することが重要である。

牧草の種類や品質について述べられ、雨に濡れると栄養価が流出し、発酵が難しくなるため作業の迅速さが求められている。

牧草地で使用される装置や作業プロセスについて詳細が説明され、牧草の収穫からサイロへの運搬までがスムーズに行われている。

一番牧草収穫進む 広大な農地、大型機で作業 北海道中標津町

 全国屈指の生乳生産量を誇る北海道中標津町で、一番牧草の収穫作業が進んでいる。秋冬に毎日食べさせる粗飼料となるため、一番牧草の量と質は、酪農経営を左右する。

 牧草の種類は、チモシーや白クローバー、アルファルファなど。雨に濡れると栄養価が流出し、発酵しづらくなるため作業を急ぐ。

 牧草地では、草刈り機が、草の上を滑るように進む。幅約9メートルを刈れる大型の機械で、おおむね5ヘクタールを1時間で完了する。

 刈った草は収穫機が吸い込んで、長さ1センチほどに裁断し、乳酸菌を添加する。これを並走する10トントラックに満載し、サイロへ運ぶ。

 搾乳牛約80頭を飼う中司拓也さん(49)は、委託された分も含めて約600ヘクタールを6月中に収穫する予定だ。「(今年の一番牧草は)量もとれるし、栄養もある。天気が続くのが一番」と話した。(鴻田寛之)