ドイツ債、買い手上位5社から初めて国内銀が姿消す-米銀勢が伸長

AI要約

ドイツの銀行が初めてドイツ国債入札の買い手上位5社から消え、米銀勢が市場を席巻。

データによると、ドイツ銀行やコメルツ銀行が下位に転落し、代わって米銀勢が上位を占める。

国債市場参加企業の中には、野村やみずほも含まれており、ランキングでそれぞれ15位と24位に位置している。

(ブルームバーグ): ドイツ国債入札の買い手上位5社から、ドイツの銀行が初めて姿を消した。欧州で最も安全とされるドイツ債の市場を米銀勢が席巻した。

ドイツ国債管理当局が25日発表した今年1-6月のドイツ債購入ランキングによると、ドイツ銀行は前回の2位から8位へ、コメルツ銀は6位から10位へとそれぞれ転落した。ドイツの銀行が買い手上位5社に入らなかったのは、この統計が開始された2001年以降で初めて。

代わって上位4位はシティグループ、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のそれぞれ欧州部門が占め、米銀勢が欧州債券市場に触手を伸ばしていることがうかがわれる。5位は英ナットウエスト・グループ、6位と7位はフランスのクレディ・アグリコル、BNPパリバだった。

データは入札対象国債のデュレーションや金利リスクを加えて調整し、32社からなる国債市場参加企業の購入状況をランク付けしたもの。この参加企業は欧州連合(EU)内に登記されたオフィスを持つ必要があるが、本部は域外にあっても構わない。日系では野村とみずほも加わっており、野村は15位、みずほは24位だった。

原題:German Banks Fall Out of Top Bund Dealer Rankings for First Time(抜粋)

--取材協力:Constantine Courcoulas、James Hirai、Arno Schuetze、Kamil Kowalcze、鈴木克依.

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