フランスの銀行は「非常に堅固」、売り浴びせでも-仏中銀総裁

AI要約

フランス銀行のビルロワドガロー総裁は、フランスの銀行が非常に堅固であり、最近の市場の動きによる影響を受けていないと述べた。

銀行のビジネスモデルは健全な資金繰りを促進し、フランス経済および欧州にとってプラスの資産であるとの信念を示した。

マクロン大統領による総選挙の実施発表以降、フランスの銀行株は下落しているが、流動性と自己資本については引き続き堅固であると強調した。

(ブルームバーグ): フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁は24日、同国の銀行は「非常に堅固だ」との考えを示した。マクロン仏大統領が総選挙の実施を発表したことをきっかけに、仏銀が投資家の売りを浴びたことを受けた発言。

銀行の流動性と資本力は最近の市場の動きによる影響を受けていないと、ビルロワドガロー氏は指摘。特に、銀行のビジネスモデルは経済の「健全な」資金繰りを促すとし、妥当な仲介マージン、高い貸出量、低いリスクコストを挙げた。

「フランスの銀行はフランス経済、および欧州にとって、プラスの資産であり続ける」と同氏はパリで開かれた欧州連合(EU)の単一監督メカニズム(SSM)10周年のイベントで述べた。

6月9日のマクロン大統領による同発表以降、仏銀のソシエテ・ジェネラルとクレディ・アグリコル、BNPパリバの株価はいずれも7%余り下落。この下げ幅は同期間における欧州の銀行セクター全体の下げを大きく上回っている。

「フランスの銀行は流動性と自己資本においても非常に堅固だ」と同氏は続けた。

原題:French Banks Are ‘Very Solid’ Despite Selloff, Villeroy Says (1)(抜粋)

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