〔NY外為〕円、159円台前半(24日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場での円相場は、日本の通貨当局の為替介入への警戒感が高まり、1ドル=159円台前半で推移している。

東京市場では円売り・ドル買いが進み、160円に接近するものの、円急速に買い戻されて神経質な商いが続いている。

日米の金利差が縮まらない見通しの中、目先は160円を巡る攻防となっている。今週は米経済指標やFRB高官の発言が注目される。

 【ニューヨーク時事】週明け24日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日本の通貨当局による為替介入への警戒感が広がる中、1ドル=159円台前半で推移している。午前9時現在は159円30~40銭と、前週末午後5時(159円81~91銭)比51銭の円高・ドル安。

 東京市場では円売り・ドル買いが進み、相場は一時159円92銭付近と、160円の節目に接近。しかし、その後は円が急速に買い戻されて158円台後半を付ける場面があり、政府・日銀による為替介入をにらんで神経質な商いとなっている。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の想定利下げ回数を1回に減らす一方、日銀は7月の金融政策決定会合で追加利上げを見送る公算が大きいとの観測が浮上。日米の金利差は当面縮まらないとの見方を背景に、目先は160円を巡る攻防となりそうだ。今週発表される主な米経済指標は、1~3月期の国内総生産(GDP)確報値のほか、FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)物価指数など。また、FRB高官らの発言機会も先週に引き続き複数予定されている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0730~0740ドル(前週末午後5時は1.0689~0699ドル)、対円では同171円10~20銭(同170円84~94銭)と、26銭の円安・ユーロ高。