イスラエルのネタニヤフ首相、ガザでの大規模作戦は近く終了と示唆

AI要約

イスラエルはガザでの戦闘を終結し、ハマスに的を絞った作戦に集中するとネタニヤフ首相が示唆

イスラエル軍とハマスの攻防戦が激化中で、ハマスに対する攻撃により多数のパレスチナ人が犠牲に

ネタニヤフ首相はハマス排除を目指し、外交的手段や別の方法で戦闘を続ける意向を表明

(ブルームバーグ): イスラエルはパレスチナ自治区ガザでの激しい戦闘の段階を近く終え、イスラム組織ハマスに対する的を絞った作戦に集中する、とネタニヤフ首相が明らかにした。

ネタニヤフ首相はテレビインタビューで、ガザ南部ラファでの戦闘が1カ月以内に終わるかどうかとの質問に対し、「それは非常に近いだろう」と答えた。

同首相がイスラエルメディアのインタビューに応じるのは、昨年10月7日にハマス武装勢力がガザ地区からイスラエル南部に侵入し奇襲攻撃を仕掛けて以来初めて。この攻撃で1200人が殺害、250人が拉致された。ハマスは米国と欧州連合(EU)によってテロ組織に指定されている。

一方、ハマス当局によれば、人質奪還とハマス壊滅を狙ったイスラエル側の攻撃により、約3万7000人のパレスチナ人が死亡した。戦闘員と民間人の内訳は示されていない。

ネタニヤフ首相はイスラエル軍の次のステップについて、レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘が激化している北部地域に一部部隊を再配置し、避難した地元住民を帰還させることだと指摘。「可能なら外交的手段で、そうでなければ別の方法で実現させる」と述べた。

同首相はインタビューの中で、バイデン米大統領が数週間前に打ち出した停戦案で示されたように、ハマスとの停戦合意が最終的に戦闘終結につながるとの見通しを初めて直接否定。

「もし合意に至るとすれば、それはわれわれの条件に基づくものであり、戦闘を終結させてガザから撤退し、ハマスが実効支配している状況を放置することを意味するものではない」と説明。「一部のイスラエル人人質の解放につながる部分的な取引に同意する用意がある。そのような戦闘休止の終了後、ハマスの排除という目標を達成するまで戦闘を継続することにわれわれはコミットする」と語った。

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原題:Netanyahu Says Major Operations in Gaza Will End ‘Very Soon’(抜粋)

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