「ハマスとの激戦は終了へ」とネタニヤフ氏 レバノン国境に焦点移す構え

AI要約

ハマスとの衝突が収束しつつあり、焦点がレバノン国境に移る可能性があるとネタニヤフ首相が述べた。

ハマスに拘束された人質の一部帰還に向けた"部分的な合意"を用意していると語ったが、ハマスを壊滅させるため戦争を続行する意向を示した。

ネタニヤフ首相は今後は北部国境の防護と避難民の帰還に注力し、政治的な目標達成が難しい場合は別の方法を模索する考えを示した。

「ハマスとの激戦は終了へ」とネタニヤフ氏 レバノン国境に焦点移す構え

(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は23日、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの衝突について「激戦の局面は終わろうとしている」と述べ、軍の焦点がレバノン国境へ移る可能性を指摘した。

国内のテレビ局「チャンネル14」とのインタビューで語った。ハマスとの戦闘が始まった昨年10月7日以降、ネタニヤフ氏が国内メディアと一対一でインタビューに応じたのは初めて。

ネタニヤフ氏はさらに、ハマスに拘束された人質の一部帰還に向けた「部分的な合意」の用意があるとも述べた。ただし「ハマスを壊滅させるという目標を達成する」ために、停戦後も戦争は続行すると改めて主張し、「あきらめるつもりはない」と言明した。

その後の見通しについては、北部国境の防護と避難民の帰還に注力する意向を表明。「目標を政治的に達成できれば大いに結構だが、そうでなければ別の方法でやる」と語った。

レバノンの親イラン組織ヒズボラは昨年10月8日以降、イスラエル北部への攻撃を繰り返している。イスラエルはこれに反撃し、ヒズボラの上級司令官や戦闘員らを殺害してきた。この戦闘により、北部の住民数万人が避難を強いられている。