ドイツZEW期待指数、6月は前月から改善も市場予想には届かず

AI要約

投資家の信頼感は改善したものの、市場予想に及ばず、ドイツの景気回復に疑問が生じている。

6月の期待指数は前月より上昇したものの、予想を下回り、現状指数は若干低下。停滞が見られる状況だ。

ZEWはユーロ圏全体の現状指数観点で解釈が必要と述べ、今後の動向に注目が集まる。

(ブルームバーグ): ドイツの景気見通しに対する投資家の信頼感は6月に11カ月連続で改善したものの市場予想には及ばず、同国の景気回復に疑問を投げかける結果となった。

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が18日発表した6月の期待指数は47.5と、前月の47.1から上昇。ブルームバーグがまとめた予想は50だった。現状指数は若干低下。市場予想では上昇が見込まれていた。

6月のドイツZEW調査:景況感指数(表)

ZEWのバンバッハ所長は発表文で、「期待、現状指数いずれも停滞を示唆している」と指摘した上で、「こうした動向はユーロ圏全体における恒常的な現状指数の観点で解釈される必要がある」との見方を示した。

原題:German Investor Confidence Increases Less Than Anticipated(抜粋)

--取材協力:Joel Rinneby、Kristian Siedenburg.

(c)2024 Bloomberg L.P.