〔米株式〕ダウ4日続落、57ドル安=ナスダックは5日連続最高値(14日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、米景気減速懸念から4日続落した。

ダウ平均は下落し、一方ナスダックは史上最高値を更新。

経済指標の悪化や消費者調査結果を受け、市況が揺れ動いた。

 【ニューヨーク時事】週末14日のニューヨーク株式相場は、米景気の減速に対する懸念が高まる中、4日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比57.94ドル安の3万8589.16ドルで終了。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は21.32ポイント高の1万7688.88と、5日連続で史上最高値を更新して引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比469万株減の8億3570万株。

 今週発表された米経済指標は、景気の悪化傾向を示す内容のものが相次いだ。経済状況に業績が左右されやすい小売りや製造業の銘柄が多いダウ平均の下落が続く一方で、「今後も強い成長が見込まれるIT企業に買いが集中」(日系大手証券)し、ナスダックは上昇している。

 米ミシガン大学が14日発表した消費者調査によると、6月の景況感指数は前月から低下し、市場予想も大幅に下回った。これを受け、ダウ平均は一時340ドル超安まで沈んだが、終盤にかけて安値拾いの買いも入り、下落幅を縮めた。

 ダウ銘柄ではボーイングとダウがいずれも1.9%安、キャタピラーが1.5%安、ナイキとアップルが0.8%安。一方、セールスフォースが1.3%高、アメリカン・エキスプレスが1.2%高。

 ナスダックでは、前日発表の決算が好感されたアドビが14.5%高。ブロードコムは3.3%高、エヌビディアは1.8%高。