阪急阪神会長の選任賛成57% 角和夫氏、宝塚歌劇団問題で批判

AI要約

阪急阪神ホールディングスは臨時報告書で、株主総会での角和夫会長の取締役選任案に対する賛成率が大幅に低下したことを明らかにした。

昨年の宝塚歌劇団での俳優急死問題に対する適切な対応が不足していたことから、賛成率が過半数にとどまった。

長期体制の問題や企業体質への疑問が株主から提起され、角氏は去就について自覚を示した。

阪急阪神会長の選任賛成57% 角和夫氏、宝塚歌劇団問題で批判

 阪急阪神ホールディングスは18日までに臨時報告書を開示し、14日の定時株主総会で角和夫会長の取締役選任案に対する賛成率が57.45%だったと明らかにした。前年の90.46%から大きく低下し、可決に必要な過半数を何とか確保するにとどまった。子会社の阪急電鉄が運営する宝塚歌劇団で昨年9月に所属俳優が急死した問題に、適切な対応ができていないとの批判が出ていた。

 関東財務局へ17日付で提出した。14日の総会では、15人の質問者のうち約半数が宝塚問題や企業体質を問いただした。20年以上経営を主導する長期体制の問題を指摘した株主に対し、角氏は「去就は自覚している」と回答した。