4月の健康食品支出16%減 家計調査

AI要約

総務省統計局がまとめた、2人以上世帯を対象とした4月の「家計調査」結果で、健康食品支出は前年同月比約16%減と伸び悩んだ。

4月の消費支出は微増ながら14ヵ月ぶりの実質増となり、物価高に伴う買い控えが続いている中、特定のカテゴリの支出が増加した一方で、「食料」の支出は実質2.7%減となった。

紅麹問題の風評被害により、健康食品の支出額が4ヵ月連続で減少し、サプリメント剤型の健康食品の支出は特に低下した。

 総務省統計局がまとめた、2人以上世帯を対象とした4月の「家計調査」結果で、健康食品支出は前年同月比約16%減と伸び悩んだ。前月比では約17%減となり、1000円を割り込んだ。

 4月の消費支出は1世帯当たり31万3300円で、前年同月比は、物価変動の影響を除いた実質で0.5%増、実数と比較した名目で3.4%増。微増ながら14ヵ月ぶりの実質増となった。「授業料等」「被服及び履物」などが増加した。一方で物価高に伴う買い控えが続いており、「食料」の前年同月比は実質2.7%減。野菜・海藻、肉類などの支出が減った。

 3月後半に紅麹問題が大きく報道され、風評被害が発生する中、サプリメント剤型の健康食品を中心とする「健康保持用摂取品」の4月の支出は968円で、前年同月比は名目15.7%減。支出額は1000円を下回り、4ヵ月連続のマイナスとなった。