通販で健康食品購入、23年は横ばいの14.6% 通販協報告書

AI要約

2023年の通信販売利用実態調査結果が発表され、健康食品の購入率や利用媒体、商品カテゴリなどが明らかになった。

通販利用経験者は69.3%で、健康食品の購入率は14.6%。健康食品の購入率は、男性の中でも60~70代が2割を超える結果となった。

外出機会の増加により通販市場の成長が落ち着いてきているが、利用回数や金額は増加傾向。携帯端末の利用も広がり、通販市場の拡大が予想されている。

 通信販売で2023年に健康食品を購入した割合は14.6%で、60~70代男性では2割を超えたことが、日本通信販売協会がまとめた「第31回全国通信販売利用実態調査報告書」でわかった。

 調査は委託により、1月から2月にかけて、15~79歳男女1200人を対象に実施した。その結果、通販を利用した経験があるとの回答は69.3%で、前年調査から3.3ポイント減った。23年、購入時に見た通販広告は「携帯電話やスマートフォン・タブレット端末などによるインターネット」が65.1%で最も多く、前年から1.6ポイント増えた。2位の「パソコンによるインターネット」は28.0%で、前年から1.9ポイント減だった。3位は「テレビショッピング」で22.0%(前年21.9%)。

 購入商品のトップは前年に続き「婦人衣料品」で32.0%(前年35.0%)。「健康食品」は14.6%(同14.5%)となり、前年からほぼ横ばいだった。健康食品の購入率を性・年代別にみると、70代男性が21.3%で1位。60代男性が21.2%で続いた。女性は40代女性が19.7%で最も多かった。

 報告書では、外出機会の増加により、通販市場の成長が落ち着きつつあることを指摘。ただ、年間の利用回数・金額は前回より増加、スマホなど携帯端末の利用でCtoCやサブスクリプションなども身近になり、「通販市場は今後ますます拡大が予想される」としている。