日銀の植田総裁「最近の円安の動きは物価の上振れ要因」 国債購入減額を決定
AI要約
日本銀行の植田和男総裁は、最近の円安の動きが物価の上振れ要因であるとし、円安が過度に進行した場合には利上げを検討する考えを示した。
日銀は国債購入額を減らす方針を決め、段階的に保有資産を縮小する「量的引き締め」に移行することを発表した。
政策金利は維持され、無担保コール翌日物金利は０～０・１％程度に誘導される。具体策は来月の会合で示される予定。
日本銀行の植田和男総裁は１４日、国債の購入額を減らす方針などを決めた金融政策決定会合後に記者会見し、「最近の円安の動きは物価の上振れ要因であり、政策運営上、十分に注視している」と述べ、過度に円安が進行した場合、利上げを検討するとの考えを示した。
日銀は同日の決定会合で、月間６兆円規模で購入している国債の額を減らす方針を決めた。保有資産を段階的に縮小する「量的引き締め」に移行する。７月の次回会合で減額の時期や幅といった今後１～２年程度の具体策を示す。
景気や物価をコントロールするのに使う政策金利は維持した。政策金利に当たる無担保コール翌日物金利は０～０・１％程度に誘導する。
