「彼氏にしたい男性の勤め先に求めることランキング」夫勤務先に求めるNo.1プライオリティは年収だが…全部どりしたい女性のホンネ

AI要約

2024年6月に実施されたアンケート調査では、彼氏にしたい男性の勤め先ランキングが発表された。年収やワーク・ライフ・バランス、会社名が求められる条件として挙げられ、ワーク・ライフ・バランスを重視する女性が多いことが明らかになった。

ランキングには、年収だけでなくワーク・ライフ・バランスも考慮され、定時帰りのイメージがある企業が上位にランクインしている。金目当ての結婚よりも共に過ごす時間を重視する傾向が見られる。

一方で、現実にはホワイト企業かどうか疑問視される企業も多く、管理職のワーク・ライフ・バランスの悲鳴が上がっている。特に早期に管理職となる外資系企業では、家庭との時間を確保することが難しい状況が予想される。

「彼氏にしたい男性の勤め先に求めることランキング」夫勤務先に求めるNo.1プライオリティは年収だが…全部どりしたい女性のホンネ

 2024年6月、みんかぶマガジンがアンケート調査「彼氏にしたい男性の勤め先ランキング 全50位まで」を実施した。そのランキングについて、恋愛ライターのトイアンナ氏が論評する。みんかぶプレミアム特集「モテの心理学」第3回ーー。

 同アンケートでは、彼氏にしたい男性の勤め先企業について、求める条件が「年収、ワーク・ライフ・バランス、会社名」と続いた。トップ10に入った企業は確かにいずれも年収1000万を狙える企業ばかりだが、興味深いのは「年収一強」でもない結果が出ていることだ。

年収だけで見れば、ゴールドマン・サックスが平均年収1898万円とダントツである。しかし、彼氏にしたい男性の勤め先ランキングでは、17位とやや下位に位置する。これは、ワーク・ライフ・バランスにおいて、あまり定時帰りのイメージがないからであろう。

 実際、鹿島建設、味の素といった企業は「ホワイトだから」という理由でアンケート結果に挙がってきている。金目当ての結婚……というのは実際のところ限られており、家庭で共に過ごす時間も重視する女性が多いと考えられるだろう。

 ただ、女性が彼氏にしたい男性の勤め先ランキングに回答するとき、「本当にその会社はホワイトだろうか?」と、疑問を抱かざるを得ない企業は多い。

 もともと就活支援をしている筆者の観点からすると、トヨタ自動車、Googleといった業界トップの企業は、管理職以上になるとワーク・ライフ・バランスが崩壊しやすい。働き方改革でサービス残業がなくなり、非管理職が年間360時間以下の残業時間に制限されるようになった反動が、管理職へ及んでいるためだ。

 具体的な社名は伏せるが、直近のインタビューでも

「月150時間の業務が常態化している」

「毎週土日のいずれかはフルタイムで働かないと回らない」

「部下が回せなかった分は全部巻き取ることになる」

 といった、管理職の悲鳴を聞くことが多い。

 外資系企業では早ければ20代で管理職となるが、課長職に昇進する平均年齢は39歳だ。仮に28歳で結婚し、30歳で子どもが生まれたとすると、子が小学校中学年~中学生の時期から、残業時間が急激に増えると予想される。

 特に中学受験が当たり前となりつつある都内では、小学校5年生ごろからお受験ムードに染まる。「夫の手を借りずに中学受験へ並走する女性の負荷が大きくなるが、それに女性が耐えられるか?」が、このランキングで問われるといえるだろう。