長期金利が再び1%超え アメリカの雇用統計を受け、利下げ時期が遅れるとの見方広がる

AI要約

長期金利が再び1%を超え、10年物国債の利回りは1.015%に上昇。

アメリカの雇用統計好調でFRBの利下げ見送りが予想され、アメリカの長期金利上昇が日本に波及。

円安水準が続く中、日銀の金融政策の正常化議論で長期金利上昇圧力が高まっている。

住宅ローンの固定金利などに影響を与える長期金利が再び1%を超えました。

きょう午前の債券市場で、長期金利の代表的な指標である10年物国債の利回りは1.015%をつけました。先週末の終値に比べ0.045%と大幅に上昇しました。

きっかけとなったのは、先週末に発表されたアメリカの雇用統計です。

就業者数や賃金の伸びが市場予想を上回り、FRBが利下げする時期が遅れるとの見方が拡大。アメリカの長期金利上昇につられて日本の長期金利も上昇しました。

また、1ドル=157円台と歴史的な円安水準が続く中、市場では、今週後半に日銀が開く決定会合で「日銀が大量に買い入れてきた国債の買い入れ額の減額や追加利上げなど、金融政策の正常化が議論されるのではないか」との観測が根強く、日銀の次の一手への警戒感が長期金利上昇圧力の一因となっています。