〔東京外為〕ドル、155円台半ば=長期金利上昇で水準切り下げ(7日午後3時)

AI要約

東京外国為替市場でのドルの対円相場は、長期金利の上昇を受けて1ドル=155円台半ばまで下落した。

日銀の長期国債買い入れの据え置きや米長期金利の上昇が影響して、一時156円近くまで上昇したが、午後は円買いが優勢となり155円50銭を割り込んだ。

市場は米雇用統計の発表を控え、方向感が乏しく、ドル円は155円台後半のレンジ内で推移している。

 7日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、長期金利の上昇などを受け、1ドル=155円台半ばに水準を切り下げた。午後3時現在は、155円52~52銭と前日(午後5時、156円27~28銭)比75銭のドル安・円高。

 前日の米週間新規失業保険申請件数の増加などを受け、朝方のドル円は155円60銭台で推移。ただ、午前中は日銀の長期国債買い入れが前回と同額に据え置かれたことが確認されると、156円近くまで買われる場面もあった。米長期金利が時間外取引で上昇基調となったことも、ドル円の押し上げ要因になった。

 一方、東京債券市場の長期金利が上昇したことなどから、午後は円買いがやや優勢となり、一時155円50銭を割り込んだ。日経平均株価が軟調だったことも、「リスク回避で円が買われる要因になった」(外為仲介業者)ようだ。

 もっとも、大きな方向感は出ず、全般は主に155円台後半のレンジ内で推移する展開になっている。日本時間の今夜には5月の米雇用統計の発表を控えており、「様子見姿勢が強い」(FX業者)という。

 ユーロは正午から対円で下落、対ドルでほぼ横ばい。午後3時現在は、1ユーロ=169円34~37銭(前日午後5時、169円99~170円01銭)、対ドルでは1.0890~0890ドル(同1.0877~0878ドル)。