電動キックボードはアリ! でもセグウェイはダメ……ってナゼ? 小型モビリティ「公道を走れるか否か」の違いとは

AI要約

セグウェイは公道を走行できない理由について解説。

現行の制度では道路運送車両法に基づく自動車または原動機付自転車の保安基準が適用され、セグウェイは公道での走行が制限されている。

セグウェイに近い小型モビリティである電動キックボードも公道走行の条件が厳しく、道路整備や環境整備も必要とされる。

電動キックボードはアリ! でもセグウェイはダメ……ってナゼ? 小型モビリティ「公道を走れるか否か」の違いとは

 自転車をはじめ、電動キックボードなどの小型モビリティやシェアリングサービスが普及し、気軽かつ楽に移動できる方法が増えてきました。さまざまなモビリティが増えてきたものの、いまでも公道での走行が制限されているのがセグウェイです。今回は、セグウェイが公道を走行できない理由について解説します。

 道路には、クルマ(四輪車)やバイク(二輪車)などをはじめとする、さまざまな乗り物が通行しています。また、近年では電動キックボードに関する法改正が施行され、賛否両方の意見が飛び交っています。

 これまでも道路を走行する乗り物の種類が増えると、法律や免許制度の改正がされてきました。しかし、いまだに法改正や制度の整備がされていない乗り物がセグウェイです。では、なぜセグウェイは公道を走行することを制限されているのでしょうか。ここからは、セグウェイの現状について解説します。

 セグウェイなどの「搭乗型移動支援ロボット」については、高齢社会の進展への対応や地球温暖化対策の推進等に資することなどから、日常生活での近距離の移動手段として開発・普及への期待が高まっています。

 しかし、現行の制度では道路運送車両法に基づく自動車または原動機付自転車の保安基準が適用されることとなっており、保安基準を満たさなければ、公道で走行することができません。

 一部地域では限定的に実証実験がされている場所もありますが、セグウェイでの走行は全国的に解禁されていないのが実情です。

 セグウェイに近い小型モビリティである電動キックボードに関する公道走行の条件について見てみると、公道を走行する際は道路運送車両法上の保安基準を満たし、ナンバープレート(標識番号標)の表示や自動車損害賠償責任保険(共済保険)への加入などが必要となっています。

 セグウェイに近い小型モビリティである電動キックボードであっても、さまざまな条件を満たさなければならないため、セグウェイで公道を走行できる日はまだまだ先になる可能性が高いといえるでしょう。

 現時点でセグウェイは、道路運送車両法に基づく自動車または原動機付自転車の保安基準が適用されるため、公道での走行ができません。小型モビリティの普及に伴い法整備や道路の整備が必要となるものの、実際問題として道路整備や環境整備が追いついていないのが実情です。今後、新たなモビリティを普及させるためには、法整備だけでなく道路整備や環境整備をし、事故や交通の危険を防ぐことが必要だといえるでしょう。