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なぜ夫婦は「細かいこと」で大げんかするのか「シンプルな理由」
組織の上層部の無能さや事故増加、飲み残しを放置する夫の経営力不足など、日常生活や仕事でのイライラを経営学的視点から解説。
経営学の視点で日々の出来事を考え直すことで、他者と自分を同時に幸せにできるヒントが得られる。
自分を「自分株式会社」と捉え、誰もが経営人材としての能力を身につけることの重要性を探求。
著者が提言する本来の経営概念に立ち返ることで、人生における問題解決の可能性を探るエッセイ。15のテーマにわたり、価値創造や幸福の共有が豊かな社会構築の鍵となるか考察。
経営の視点から日常生活のイライラを転機とし、他者との関係や社会全体にポジティブな影響を与える可能性を示唆。
![なぜ夫婦は「細かいこと」で大げんかするのか「シンプルな理由」](/img/article/20240608/66637ef38dfc0.jpg)
なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか、張り紙が増えると事故も増える理由とは、飲み残しを放置する夫は経営が下手……。
わたしたちはいつまで金銭や時間など限りある「価値」を奪い合うのか。13万部突破のベストセラー『世界は経営でできている』では、東京大学史上初の経営学博士が日常・人生にころがる「経営の失敗」をユーモラスに語る。
「なんで洗濯機の上に麦茶を放置しただけで、妻と大喧嘩しないといけないんだ?」
「うちの会社の上司は、無駄な会議ばかり押し付けてきて仕事をさせてくれない!」
「今週は毎日お酒を飲んでしまった。また健康診断の数値が悪くなりそうだな……」
時にそんな思いに駆られてイライラするのは、私だけではないでしょう。
日常生活や仕事など様々な局面で発生するイライラを、経営学によってなんとか解消できないだろうか? いや、ひょっとしたらすべて「経営の失敗」なのではないか?
そんな思いに駆られて執筆したのが、『世界は経営でできている』です。
本書は経営学の知見に基づいたエッセイの形式をとりながら、世の中のあらゆる事象を経営という観点でとらえ直すことで、「価値創造」――すなわち他者と自分を同時に幸せにする方向へと導くためのヒントが凝縮されています。
私が主張したかったのは次の三点です。
1. 本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気づく人は少ない。
2. 謝った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。
3. 誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。
いきなりこのように書かれても、今は何のことかわからないかもしれません。
ただ断言できますが、本書を読んだ人は、「日常生活や仕事、家庭、学校などでのイライラが大幅に減る」という大きなメリットを享受できるのです!
私はかねてから、「すべての人が少なくとも“自分株式会社”を運営する経営人材になるべきである」と考えてきました。
ここでいう経営人材とは「価値創造できる人」であり、「他者と自分を同時に幸せにできる人」です。
日本と米国、経営者と従業員、成長と分配、右翼と左翼、男性と女性、若者と高齢者……等々、主義主張や立場の違いを超えてすべての人が「他者と自分を同時に幸せにできる」という方途を探っていけるようになれば、世の中はもっともっと豊かになることは間違いありません。
『世界は経営でできている』では、家庭・恋愛・勉強・就活・仕事・健康・老後など15のテーマを取り上げて、本来の経営概念に立ち返ることで、人生においてどのような問題解決が可能か探っています。