債券は上昇か、雇用軟調で米長期金利低下-30年債入札への警戒感重し

AI要約

債券相場は上昇が予想されており、長期金利が低下している。

30年国債入札に関する警戒感がありつつも買いが見込まれる状況。

日本銀行の中村豊明審議委員の発言や金融政策の影響に注目が集まっている。

債券は上昇か、雇用軟調で米長期金利低下-30年債入札への警戒感重し

(ブルームバーグ): 6日の債券相場は上昇が予想されている。米国で民間雇用者数の伸びが予想を下回り、長期金利が低下した流れを引き継ぐ。30年国債入札に対する警戒感は重しになりそうだ。

三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、海外金利の低下で先物夜間取引は上昇しており、買い戻し中心にしっかりの相場展開を見込む。30年債入札については「イールドカーブ上は微妙だが、絶対金利ではそこそこ買いが見込める水準」だとし、投資家の需要に注目している。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.975-1.00%(5日は1%で終了)、先物中心限月6月物は143円83銭-144円12銭(同143円83銭)。

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先物夜間取引で6月物は5日の日中取引終値比14銭高の143円97銭で終えた。

日本銀行の中村豊明審議委員はこの日の午前に講演し、午後に記者会見する。中村委員は3月の金融政策決定会合で、マイナス金利政策は業績回復が遅れている中小企業の賃上げ余力が高まる蓋然(がいぜん)性を確認するまで継続すべきだとして、利上げに反対した。賃上げ余力に対する評価に変化があるかどうかが注目点だ。

三菱UFJアセットの小口氏は「先日の安達誠司審議委員の講演もタカ派的な内容に変わったとみており、中村委員もスタンスに変更があるかがポイント」とみる。

30年債入札

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