モルガンS、メキシコ株を「イコールウエート」に引き下げ-選挙受け

AI要約

米銀モルガン・スタンレーがメキシコ株のポジティブな見方を撤回したことを報告。

メキシコの大統領選で左派与党が地滑り的勝利を収め、市場に不安が広がっていることを指摘。

投資判断を引き下げた理由として、メキシコのリスクを減らす必要性や同国の企業への偏りを述べている。

(ブルームバーグ): 米銀モルガン・スタンレーはメキシコ株について、ポジティブな見方を撤回した。2日投開票された大統領選でロペスオブラドール大統領率いる左派与党、国家再生運動(MORENA)のクラウディア・シェインバウム氏が地滑り的勝利を収めたことが背景にある。

ニコライ・リップマン氏率いるストラテジストは4日のリポートで、「メキシコはかつてない状況にあり、われわれは主要な施策について様子見している」と指摘。中南米ポートフォリオにおけるメキシコ株の投資判断を「イコールウエート」に引き下げた。

メキシコ株の指標、ボルサ指数は3日、6%余り下落。新型コロナウイルス禍が始まった2020年初め以来の大幅安となった。投資家は、シェインバウム氏が市場にとってマイナスとみられる政策を通過させるための支持を議会から得たのではないかと懸念している。同指数は4日に上昇し、前日の下げをやや取り戻した。

モルガン・スタンレーは22年後半以降、メキシコ株の投資判断を「オーバーウエート」としていた。

ストラテジストらは「ニアショアリングに関する視界の悪さから、同国のリスクを減らしている」と説明。現在はペソ安の恩恵を受け、収入の「かなりの部分」をメキシコ国外で得ている企業を選好していると付け加えた。

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原題:Morgan Stanley Cuts Mexico Stocks in ‘Unprecedented’ Moment(抜粋)

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