韓国ソウル中心部でLGBTQパレード 広場は2年連続で使用許可出ず

AI要約

ソウル市内でLGBTQなど性的少数者の権利を訴えるパレードが開催され、参加者は多様な性のあり方を尊重することを訴えながら大通りを練り歩いた。

パレードは広場の使用を許可されず、大通りを会場に変更。参加者は虹色の旗を持ち、笑顔で記念撮影を楽しんだ。

韓国では同性愛や同性婚への反発が根強く、反対派も集会を開催。6月はプライド月間で、世界各地で関連イベントが行われる。

韓国ソウル中心部でLGBTQパレード 広場は2年連続で使用許可出ず

 ソウル市内で1日、LGBTQなど性的少数者の権利を訴えるパレードが開催された。参加者らは「多様な性のあり方を尊重しよう」などと記したプラカードを掲げながら、中心部の大通りを練り歩いた。

 パレードはこれまで市内中心部のソウル広場をメイン会場に開催されてきたが、民間人や市議らで作る「開かれた広場運営市民委員会」は昨年に続いて2年連続で、広場の使用を許可しなかった。

 今年はソウル広場近くの大通りをメイン会場にして開催。多くの参加者が性の多様性を象徴する虹色の旗を手にし、同性カップルらが笑顔で記念撮影をしていた。パレードが始まるころには、大通りが人で埋め尽くされた。

 参加した30代の女性は「生まれつきの性的指向を互いに尊重することが大切です」と話していた。

 韓国ではキリスト教団体を中心に、同性愛や同性婚への反発が根強い。この日もソウル市内では反対派が集会を開き「同性愛反対」などと訴えた。

 6月は性の多様性への理解を深める「プライド月間」と呼ばれ、世界各地で関連イベントが開催される。【ソウル福岡静哉】