北朝鮮、3日連続でGPS妨害電波…韓国軍当局「北風予報、汚物風船また飛ばす可能性」

AI要約

北朝鮮が先月31日、3日連続となる衛星利用測位システム(GPS)妨害電波攻撃を敢行した。先月28日に「汚物風船」を韓国側に大量に飛ばして以降、GPS妨害やミサイル発射カードを交互に取り出しながら挑発する姿だ。

韓国軍の合同参謀本部によると、31日午前8時前後に西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)近隣の西北島嶼一帯でGPS妨害信号が探知された。軍関係者は「現在のところGPS妨害による軍事作戦制限事項はない」と明らかにした。

北朝鮮は今回の射撃が金正恩委員長の命令・指導に基づいて進行された武力示威という点を強調した。労働新聞によると、金委員長はこの席で「我々に触れればいかなる結果に直面するかをはっきりと見せる契機になるはず」とし「対南用」という意図を隠さなかった。

北朝鮮が先月31日、3日連続となる衛星利用測位システム(GPS)妨害電波攻撃を敢行した。先月28日に「汚物風船」を韓国側に大量に飛ばして以降、GPS妨害やミサイル発射カードを交互に取り出しながら挑発する姿だ。北朝鮮が公言した「強対強」対敵行動路線を実際に見せると同時に、住民の内部結束まで念頭に置いた多目的布石という分析が出ている。

韓国軍の合同参謀本部によると、31日午前8時前後に西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)近隣の西北島嶼一帯でGPS妨害信号が探知された。軍関係者は「現在のところGPS妨害による軍事作戦制限事項はない」と明らかにした。

ただ、民間では先月29日から仁川(インチョン)海上を行き来する旅客船と漁船のナビゲーションが誤作動する現象が繰り返し表れている。関係機関によると、先月29日から31日午前5時までGPS受信障害通報は780件にのぼった。

北朝鮮が多様な手段を動員して対南攻勢に没頭しているため、韓国軍も関連動向を鋭意注視する雰囲気だ。軍関係者は「北にその他の特異な挑発兆候がないか注視している」と話した。

軍当局は北朝鮮が対南「汚物風船」を1日にまた散布する可能性があるとみて対応体制を整えていると明らかにした。合同参謀本部の関係者は「6月1日から北風が予告されていて、対南汚物風船が予想される」とし「北の軍の動向を鋭意注視していて、汚物風船が飛ばされればメディアに公示する予定」と述べた。また「関連機関と協力して国民の安全を最優先に考えている」とし「対南汚物風船が飛ばされれば落下物に注意し、汚物風船を発見した場合は触れずに通報してほしい」と呼びかけた。

北朝鮮の最近の対南挑発は、南北関係に対する金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の認識を端的に見せる事例というのが、専門家らの指摘だ。慶南大極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「金正恩委員長の『二つの国家関係』宣言以降、対南敵対意識・主敵観を強調しているのと関連する側面がある」とし「対南脅威のほか、住民の敵がい心鼓吹を通した内部結束までも念頭に置いた多目的な布石とみられる」と話した。

これに先立ち北朝鮮は先月30日、対韓国用とみられる短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射した。労働新聞はこの日、「敵が共和国に反対する軍事力使用を企図する時にはいつでも自衛権を発動し、先制攻撃も辞さない我々の対応意志を明確に見せるため超大型放射砲兵区分隊(大隊級)の威力示威射撃が進行された」と伝えた。

北朝鮮は今回の射撃が金正恩委員長の命令・指導に基づいて進行された武力示威という点を強調した。労働新聞によると、金委員長はこの席で「我々に触れればいかなる結果に直面するかをはっきりと見せる契機になるはず」とし「対南用」という意図を隠さなかった。

また同紙は「砲兵は射程距離365キロの島の目標を命中打撃し、賦課された威力示威射撃任務を立派に遂行した」とし、一列に並んだ超大型放射砲18門が一斉に射撃する姿と標的の島とみられる目標物を命中させる場面が入った写真を数枚公開した。南側に方向を向ければ陸・海・空軍本部がある鶏竜台(ケリョンデ)と在韓米軍空軍基地がある群山(クンサン)をはじめとする多くの飛行場が射程圏に入る。

北朝鮮の超大型放射砲は韓米情報当局がKN-25というコード名を付与した射程距離400キロのSRBMだ。事実上、韓国を狙った武器に戦術核を搭載できると主張している。

労働新聞によると、金委員長は「我々の核武力は戦争抑止と戦争主導権争奪の重大な使命を任意の時刻、不意の情況下でも迅速かつ正確に遂行できるよう、より一層徹底的に準備されなければいけない」と強調した。

こうした北朝鮮のさまざまな挑発に対抗し、韓国政府は適切な対応案を悩む雰囲気だ。政府当局者は「北が挑発をやめなければ耐えがたいあらゆる措置を取っていく」と明らかにした。専門家らの間では北朝鮮向け拡声器放送の再開、ドローン浸透などが検討可能という見方が出ている。