北朝鮮が短距離の弾道ミサイルを10発以上発射 専門家は「同時に発射できるように訓練も進めている」と指摘

AI要約

北朝鮮が異例の10発以上の短距離弾道ミサイルを発射し、日本海に向けて飛行させた。米国や韓国との連携を強調する岸田総理の発言も引用された。

専門家によると、北朝鮮は兵器開発を推進し、同時に軍事力の向上も図っている。偵察衛星の打ち上げ失敗も含め、懸念が広がっている。

今回のミサイル発射は通常の訓練の一環であり、北朝鮮が敵対国家を狙うための軍事戦力を磨いていることを示している。

北朝鮮が短距離の弾道ミサイルを10発以上発射 専門家は「同時に発射できるように訓練も進めている」と指摘

北朝鮮はけさ、短距離の弾道ミサイルを10発以上発射しました。韓国メディアは、10発以上は「異例」だと伝えています。

韓国軍などによりますと、北朝鮮は午前6時14分ごろ、平壌近郊から日本海に向け、短距離弾道ミサイルを10発以上発射しました。

防衛省によりますと、少なくとも1発は最高高度100キロ程度に達し、350キロ以上飛行したとみられるということです。

岸田総理

「EEZ(排他的経済水域)外に落下したものとみられ、現在のところ、被害等は確認されていない」

岸田総理は「国連決議に違反するもので、既に抗議を行った。アメリカや韓国と引き続き連携していく」と強調しました。

10発を超えるミサイルの発射について、韓国の聯合ニュースは「異例」と伝えています。専門家は…

慶應義塾大学 礒﨑敦仁 教授

「もう、既に出来上がったものは量産化して、配備して、いつでも使えるように、今回のように、同時に発射できるように訓練も進めているということですね」

北朝鮮は27日夜に「偵察衛星」を打ち上げ、失敗していますが、今回の発射は「通常の兵器開発の一環」だと指摘。その上で…

慶應義塾大学 礒﨑敦仁 教授

「北朝鮮は、『拳と目』という言い方を彼らはしますけども、アメリカ、そして、韓国という敵対国家を叩くための『拳』を持ち、そして、その『拳』、ミサイルを正確にうちこむための『目』として偵察衛星の開発を続けてくる。軍事力全体の向上を図っているということですね」