「ファシストの国だ」 有罪評決のトランプ氏、一夜明け控訴を表明

AI要約

トランプ前大統領は不倫口止め料裁判の有罪評決に対し不満を示し、控訴する方針を表明。

裁判を担当した判事や口令に不満を述べる一方、支援者に感謝の意を示す。

トランプ氏は34件全ての罪状で有罪となり、刑事責任を問われた米国の大統領経験者として初めての事例。

「ファシストの国だ」 有罪評決のトランプ氏、一夜明け控訴を表明

 米国のトランプ前大統領は不倫口止め料裁判の有罪評決から一夜明けた31日、ニューヨーク市のトランプタワーで記者会見した。「我々はファシストの国に生きている」などと強い不満を示し、控訴する方針を明らかにした。

 トランプ氏は、今回の評決について「非常に不公平だ」と表明。裁判を担当したニューヨーク州裁判所のマーチャン判事への批判を繰り返し、「天使のように見えるが、本当の悪魔だ」などと語った。判事が命じたかん口令に対する不平にも時間を割き、「ホワイトハウスと司法省と完全に連携している」などと主張した。

 一方、自身の支援者には謝意を伝え、「(米大統領選投票日の)11月5日は我が国の歴史において最も重要な日になる」と述べて質問を受けることなく約30分で会見を終えた。

 トランプ氏は米国の大統領経験者として初めて刑事責任を問われ、起訴された34件全ての罪状で有罪となった。判事による量刑の宣告は7月11日に決まった。【ニューヨーク八田浩輔】