ラファで続くイスラエルの攻撃、12人死亡 「遺体の回収中だった」

AI要約

イスラエル軍は、ガザ最南部ラファでハマスの武器やトンネルを見つけるための軍事作戦を続け、少なくとも12人の民間人が死亡したと報じられている。

イスラエル軍は、過去6日間で武装したパレスチナ人約300人を殺害し、ラファの住民の避難を伴う作戦を行っていることを明らかにした。

ハマスは、戦争を終了し人質解放を含む交渉に応じる声明を発表しているが、イスラエル軍の攻撃は続いている。

 イスラエル軍は31日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファを含む全土で軍事作戦を続けていると発表した。ラファでは、イスラム組織ハマスの武器やトンネルを見つけたと主張している。ロイター通信はガザの医療関係者の話として、空爆により少なくとも12人が死亡したと報じた。亡くなった12人は、ラファ中心部で遺体を回収していた民間人だという。

 イスラエル軍は30日、ラファの住民の避難を伴う作戦を始めた6日以降、武装したパレスチナ人約300人を殺害したことを明らかにした。地元メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」などが伝えた。

 攻撃を続けるイスラエル軍に対し、ハマスは30日、戦争をやめれば人質解放を含む交渉に応じる、とする声明を発表。ラファへの攻撃をめぐっては「(交渉の)仲介者の努力を台無しにしている」と批判した。

 イスラエル軍は、29日にガザ南部とエジプトの間の緩衝地帯を掌握。ハマスへの武器の供給ルートが遮断された、と説明している。(今泉奏)