パレスチナ武装グループ「イスラミック・ジハード」、イスラエル人人質の映像を追加公開

AI要約

パレスチナ武装グループの「イスラミック・ジハード(イスラーム聖戦)」が28日、イスラエル人の男性人質が撮影された映像を公開。

映像では男性が自らの状況を打ち明け、家族なども解放された経緯が語られる。

ハマスが主導した攻撃で人質となったイスラエル人の未解放者を巡る状況に注目が集まる。

パレスチナ武装グループ「イスラミック・ジハード」、イスラエル人人質の映像を追加公開

パレスチナ武装グループの「イスラミック・ジハード(イスラーム聖戦)」が28日(現地時間)、イスラエル人の男性人質が撮影された30秒の映像を公開した。

​AFP通信など外信によると、ハマスが同日公開した映像は30秒のもので、Tシャツ姿のイスラエル人男性人質の姿が映っている。

​映像でこの男性は、ガザ地区で自分と他の人質に起こったことについて、すべての真実を明らかにすると打ち明けた。

​イスラエルのマスコミは、この男性を昨年10月7日、ニルオズ、キブツで母親や祖母、恋人とともに拉致された28歳の男性サーシャ・トルパノフさんと確認した。

​一緒に拉致された母親や祖母、恋人は昨年11月の一時休戦の時、パレスチナ収監者と交換する形で解放された。

​この映像は、イスラエルとロシアの二重国籍者であるトルパノフさんが人質になっているガザ地区で撮影されたが、いつ撮影されたかは知られていない。

​母親のエレナ・トルパノフさんは、映像で息子を見るのも、息子がそのように長い間捕まっているのも心が痛いと話した。

​イスラエル人人質・行方不明者家族フォーラムは動画が公開された直後に発表した声明で、ガザ地区に捕まっているすべての捕虜の釈放のために当局が乗り出すべきだと声を高めた。

​パレスチナ武装団体ハマスは昨年10月、イスラミック・ジハードなどとともに行った奇襲攻撃の際、イスラエル人約250人を人質に取った。

​このうち約100人は昨年11月の一時休戦の時、パレスチナ収監者たちと交換の形で解放されたが、残りの120人はまだ帰っていない。

​イスラエルはこのうち30人余りが死亡したものと推定している。24日にもガザ地区の作戦過程で人質3人の遺体を収拾したことがある。