「国連の精神はガザで死んだ」 トルコ大統領

AI要約

トルコのエルドアン大統領が、イスラエルによるガザ地区の避難民キャンプへの攻撃を非難し、国連の対応を批判。

国連安保理が緊急会合を開き、イスラエルの行動を協議。ガザ当局によると21人が死亡。

エルドアン大統領はイスラム世界にも呼びかけ、イスラエルの行動を批判、国際法違反と主張。

「国連の精神はガザで死んだ」 トルコ大統領

【AFP=時事】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最南部ラファ(Rafah)西部の避難民キャンプを攻撃したのを受け、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は29日、「国連(UN)の精神はガザで死んだ」と批判するとともに、「イスラム世界」に行動を起こすよう呼び掛けた。

 エルドアン氏は党首を務める公正発展党(AKP)の議員らを前に 「国連は職員すら守れない。なぜ手をこまねいているのか。国連の精神はガザで死んだ」と非難した。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)は同日、イスラエルの避難民キャンプ攻撃を受けて緊急会合を開き、対応を協議した。ガザ当局は、この攻撃で21人が死亡したとしている。

 エルドアン氏は「イスラム世界にも言っておきたいことがある。共同決定をするのに何を待っているのか?」と述べた。

さらに「イスラエルはガザにとってだけでなく、全人類にとって脅威だ」「イスラエルが国際法に従わず、国際法に縛られていると感じずにいる限り、どの国も安全ではない」と主張し、イスラエルがガザで「ジェノサイド(集団殺害)」を行っているとの批判を繰り返した。【翻訳編集】 AFPBB News