ウクライナ、原発再稼働前倒し 電力制限を回避

AI要約

ウクライナの国営電力会社ウクルエネルゴは原発を修理して早く再稼働し、電力供給制限を回避できる見通し。

ウクライナ政府はロシア軍の攻撃による電力施設の被害と停電問題に直面しており、欧州連合からの電力輸入交渉中。

エネルギー相は失われた発電能力の穴埋めを図るために具体的な対応を検討中。

ウクライナ、原発再稼働前倒し 電力制限を回避

[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナの国営電力会社ウクルエネルゴは28日、原発を修理して予定より早く再稼働したと明らかにした。電力供給制限を回避できるとみられる。

同社は通信アプリ「テレグラム」への投稿で、「きょうは国内全域で家庭や企業の電力消費が制限される見通しはない」と述べた。

ウクライナでは原発9基が稼働中で、国内電力需要の約60%を賄う。3月から電力施設に対するロシア軍のミサイルや無人機による攻撃が激化した影響で、停電が多数の地域で発生し、電力供給が制限された。

ウクライナ政府によると、攻撃による被害額は10億ドルを上回り、8000メガワット時の発電能力が失われた。

エネルギー相は先週の議会で、失われた発電能力の穴埋めを図り、欧州連合(EU)諸国からの電力輸入を最大化する方向で交渉中だと語っていた。