プーチン大統領はバルト海に目を向けている…スウェーデン軍の司令官が警戒(海外)

AI要約

スウェーデンの陸軍司令官は、ロシアのプーチン大統領がバルト海の重要なスウェーデンの島、ゴットランド島を狙っていると表明。2024年のNATO加盟により、島はNATOの重要な拠点となった。

スウェーデン軍の最高司令官は、プーチン大統領がバルト海を掌握するためにゴットランド島に目を向けていると指摘。ロシアの活動に対する警戒を呼びかけている。

ロシアの脅威と対応策について懸念を表明しており、バルト海地域の平和と安定を維持する必要性を強調している。

プーチン大統領はバルト海に目を向けている…スウェーデン軍の司令官が警戒(海外)

「プーチンはバルト海の重要な島を狙っている」とスウェーデンの陸軍司令官が語った。

その島、ゴットランド島はスウェーデンと最もヨーロッパに近いロシアの飛び地、カリーニングラードの近くにある。

2024年初めにスウェーデンが北大西洋条約機構に加盟したことで、ゴットランド島はNATOの重要な拠点になった。

ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、バルト海を支配するために戦略上重要なスウェーデンの島を狙っているとスウェーデン軍の総司令官が述べている。

アメリカのニュースメディア、ポリティコ(Politico)による翻訳記事によると、「プーチン大統領がゴットランド島に目を向けていると確信している。プーチンの目標はバルト海を掌握することだ」とスウェーデン軍の最高司令官、ミカエル・ビデン(Micael Bydén)はドイツの報道機関に話している。

スウェーデンは2024年3月7日にNATOに加盟した。バルト海のほぼ中央に位置するこの国のゴットランド島のおかげで、NATOはバルト海で力を持つようになった。

この島はバルト海最大級の島で、スウェーデンの海岸から約50マイル(約80km)、ロシア領の飛び地カリーニングラードから約150マイル(約241km)離れたところに位置している。島の大きさはアメリカのロードアイランド州ほどだが、人口はわずか6万人だ。

「ロシアがバルト海を支配して、封鎖することになれば、スウェーデンをはじめ、バルト海に面するすべての国で、人々の生活に甚大な影響が及ぶだろう」とビデン総司令官は言う。

「そんなことを許すわけにはいかない」

ビデン総司令官によると、ロシアはバルト海でのNATOの利益を直接あるいは陰謀的な戦術によって侵害しようとしている可能性があるという。

彼はロシアの老朽化した石油タンカーが意図的に環境災害を引き起こし、ロシア政府がそれを事故として処理する可能性を指摘した。

ビデンは、そのタンカーはロシアにスパイ活動、不正輸送、水中破壊工作の口実を与えるものだと述べている。

より直接的なゴットランドへの侵攻は、北欧とバルト海地域の平和と安定を終わらせることになるという。バルト海を、この海を囲むNATO加盟8カ国を威嚇するための「プーチン大統領の遊び場」にしてはならないと彼は付け加えている。